猫のご飯はカリカリがメインで、ウェットフードは主食ではなく、副菜的に与えているという飼い主さんも多いと思います。
カリカリは夏でも腐る心配がないので、留守番の多い家庭ではとくに便利ですよね。
しかも、最近はドライフードの品質もどんどん良くなっているので、メインの食事として栄養バランスも考えられています。
うちの猫たちもカリカリは大好きですが、心配なのは水分不足です。
でも、うちの猫にはどうしてもウェットフードを食べるのが苦手な子がいるのです。
どうしたらウェットフードを上手に食べられるようになるのか、色々と工夫してみました。
ウェットフードを食べさせたい理由
幸いに、水はよく飲む子たちなのですが、ドライフードだけでは水分を十分に摂っているとは言えないので、水分を50%~60%含むウェットフードを1日1回与えると、府ドライフードだけよりも水分不足を防ぐことができます。
家猫のルーツと言われている猫は、砂漠地帯に住んでいたので、猫は乾きに強く、体内に水分を溜め込みやすい生き物だと言われています。
そのせいで、尿が濃くなってしまうので、猫には腎不全になる子が多いのです。
だから水分不足になる可能性が高い食生活は何とか改善してあげたい。
それがウェットフードも食べさせたい理由でした。
ウェットフードを上手に食べられない猫
うちには2頭の猫がいます。
2頭とも生後3ヵ月未満で我が家に来た子たちです。
そして、TNRしてお世話している地域猫もいますが、1頭だけウェットフードが上手に食べられない子がいるのです。
1歳半のメスの猫です。
我が家に来た時から、ほぼカリカリを主食にしてきました。
水をよく飲む子なので、水分不足の心配はあまりしていませんでしたが、他の猫がウェットフードを食べる様子を見て、興味を示しているのに上手く食べられないのです。
原因はわかりませんが、ウェットフードを皿に出してやると、舌で突いているだけで、一向に減っている様子が見られません。
そのうち、突いているだけなので皿の隅にかたまってしまい、そのまま終了です。
ペーストタイプのおやつや、スープのようなものは問題ないのですが、ウェットフードだけは上手く食べられません。
カリカリは舌にくっつけるようにして口に入れ、カリカリと音を立てて上手に食べるのに・・。
でも、根気強く練習を重ねることにしました。
他の猫が食べている様子を羨ましそうに見ているだけなんて、かわいそうなので、色々なものを食べられるようになって欲しいのです。
食器探しをスタート
ウェットフードが上手く食べられない猫なんて、他にいるのだろうか・・と調べてみると、意外と沢山いるみたいで、みなさん色々と工夫しています。
ウェットフードのタイプを色々試してみるのも必要なことだと思いますが、やはり食器選びが重要なポイントだと思います。
うちで試してみた食器をご紹介しましょう。
アドメイト 食べやすい陶器食器
適度な高さがあり、食器に傾斜があるので、舌で突いても隅にかたまりにくいので、比較的柔らかめのウェットフードなら食べられました。
量が多いと最後まで食べられないので、少量ずつ分けて入れて器に入れてあげると20グラムくらいはキレイに食べられるようになりました。
エッグフードボウル
高さがあり、傾斜をつけているフードボウルというポイントで探してみると、木製のスタンドに陶器の皿をセットするタイプの食器を見つけました。
ウェットフード用とドライフード用の皿がありますが、スタンドは共用なのでお皿だけを揃えればどちらにも使えます。
皿だけを取り換えて洗えるのが気に入った点です。
ウェットフードを食べるのが下手な猫は、顎ニキビが時折悪化します。
顎ニキビ予防のため、常にお皿は清潔な状態にしたいので、ドライフードも食べる度に洗いたいから、お皿だけ洗えるのが便利なんですよね。
これも少量ずつ入れてあげれば20グラム~30グラム程度は食べられるようになりました。
上手に食べられるようになった食器はコレ!
ウェットフード用の食器を10種類ほど試してみて、結局たどり着いたのは、溝のあるタイプのお皿でした。
皿に凹凸の波が付いているので、ウェットフードを救い上げやすいので、少量ずつにわけなくても上手に食べられるようになりました。
凹凸の溝が加工してある食器は他にもいくつかありましたが、これが一番上手に食べられました。
なぜこの食器を選んだのかというと、どうしても最後までキレイに食べられない時に、私の手に乗せて食べさせると、かなりの量を食べることができたからです。
手の平ではなく、指を揃えたところにウェットフードを置いてあげると、舌ですくいあげて食べていたのを見て、指の形状に近い凹凸の溝加工がされているものなら食べられるのではないかと思いついたからでした。
狙い通り、大きめの凹凸があるので、舌でつつきながらでも皿の隅にかたまらずに、口に上手く入れられます。
おかげで、ウェットフードの時間にこのお皿を出すと、所定の位置で待っているほど楽しみにしているようです。
ただ、高さがないので、根気よく食べているうちに首が疲れてしまうため、食器を乗せる台は必要です。
上手に食べる練習をしている子はとくに、長い時間かけるので首に負担がかからないように、台は用意してあげましょう。
ウェットフード選びも大切
ウェットフードには、猫の健康管理のために必要な栄養素が含まれている総合栄養食と、おやつや副食として与える一般食があります。
缶詰やパウチタイプのウェットフードは一般食が多く、総合栄養食の種類が少ないのですが、主食としてウェットフードを与える場合は、総合栄養食を選びましょう。
我が家では、総合栄養食のドライフード7割に対して、一般食のウェットフード3割程度にしています。
総合栄養食のウェットフードも与えてみましたが、なぜかうちの猫たちはあまり好みではないらしく、食いしん坊の男の子猫ですら残し気味なのです。
そこで、余計な添加物を与えていないウェットフードを選びました。
ゼラチンで固めているゼリータイプじゃない方が、どうやら食べやすいみたいです。
このウェットフードは、余計なものが入っていません。
まぐろの他にもかつお、ささみがあったので、3つの味をローテーションしながら食べさせています。
まとめ
猫も人間の子供と同じように、お箸を使うのが苦手だったり、麺類をすすって食べるのが苦手だったりするように、食べ物によって上手く食べられないことがあります。
ドライフードを食べられれば、とくに問題はないと思いますが、根気よく練習すれば、上手になる可能性はあるので、頑張ってっみてください。
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