さくら猫は、避妊去勢手術を受けて生きる飼い主のいない外猫のことです。
地域猫とも呼ばれますね。
避妊去勢手術済であることが、一目でわかるように、耳の先端をVカットしています。
そのVカットが桜の花びらに見えるのでさくら猫と呼ぶのです。
さくら猫のお世話をする人は、保護して家猫として迎えたくても、出会うすべての猫を保護するわけにはいかないので、葛藤があります。
とくに寒い冬になると、外で暮らすさくら猫のことが心配になってしまいます。
そこでさくら猫用の簡易ハウスをDIYして、敷地内に設置するなど、様々な工夫をしている方もいるのです。
さくら猫用の外猫ハウスの作り方と、屋外用のキャットハウスについてご紹介します。
発泡ケースの防寒外猫ハウス
発泡スチロールは、防寒効果がとても高いのが特徴です。
軽いし、加工しやすいので簡易外猫ハウスには最適な素材です。
お魚屋さんなどが使うもので、大型のケースが手に入ればいいのですが、見つけられなければ2つのケースを合体させれば大丈夫です。
接合部分には接着剤を使うと、溶けてしまうため、粘着力が強く防水効果の高いテープを使いましょう。
出入口はあまり小さいと猫が出入りできないと困ります。
適度な大きさがわからない場合は、小さめにカットしてから徐々に広げていきます。
カッターを使えば簡単にカットできるので、いきなり大きく開けないようにしましょう。
出入口をカットした後は、切断面をテープで保護してボロボロにならないように仕上げておきます。
小さめのブランケットなどを入れて、温かく過ごせるようにしてあげましょう。
発泡ケースは軽いので、屋外に置いて強風で飛ばされないようにペットボトルなどで重しをしておきます。
発泡素材は水が入る心配はありませんが、念のために梱包材などで覆っておくとさらに安心かと思います。
ベランダストッカーの外猫ハウス
アウトドア用品を収納したりするために使うベランダストッカーを加工した外猫ハウスは、耐久性もあります。
内側のサイズに合わせて発泡ボードをカットして底と四方にセットします。
出入口は猫が出入りできる大きさにカットします。
プラスチック素材をカットできるカッターを準備しておきましょう。
中に入れる発泡ボードと同じ大きさにカットするために、段ボールで型紙を作っておきましょう。
DIYが苦手な人向け外猫ハウス
DIYが苦手な人や、簡易的ではなくしっかりとした作りの屋外用キャットハウスを探しているのなら、海外製の丈夫なものがあります。
こちらはドイツ製です。
木製で頑丈な作りです。
発泡素材を底に敷くと防寒効果が高くなると思います。
こちらはアメリカ製です。
軽い素材で組み立てが簡単なのですが、防寒効果はあまり高そうではないので、やはり発泡素材などでアレンジしないと温かさはあまり期待できないかも知れません。
さくら猫のついて
さくら猫(地域猫)は、飼い主のいない猫に避妊去勢手術を受けさせて、もといた場所に帰すTNR活動によって一代限りの猫生を全うさせます。
外で生まれた猫が生き残るのはとても厳しく、平均寿命は3~5年と言われています。
敷地内で子猫が生まれて困って保健所に持ち込まれると、殺処分されてしまいます。
そんな不幸な命を増やさないためにも、さくら猫の活動への理解が広まって欲しいと思います。
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