猫の弱点とも言われるのが、オシッコ系の病気です。
尿路結石、膀胱炎は、あまり水を飲ままずに濃いオシッコを溜める猫には起こりやすい病気です。
シニアの猫は腎臓疾患になりやすいのも、やはり尿に関係するわけです。
尿路結石や膀胱炎は年齢に関係なく、若い猫にも起こります。
とくにオス猫は尿路結石になりやすいので、注意が必要なのですが・・・
どれほど注意していても、寒い冬は水を飲む量が減るし、トイレに行く回数も減ってしまうこともあるのです。
もしも猫のトイレの様子に異変が見られたら、早めの受診が必要なのですが、オシッコ系の疾患は尿検査をしなければいけないのです。
人間みたいに、紙コップ持って自分で採取するのとはわけが違います。
尿検査のためのオシッコ採取は、可能であれば自宅で採る方が猫の負担は少ないのですが、猫の尿採取って想像以上に難しいです。
これを簡単にするためには、システムトイレに変えればいイイ!という結果にたどり着きました。
猫尿採取の方法について、ご紹介します。
尿路結石や膀胱炎の症状や原因については、獣医師監修のサイトなどを参考にしてください。
ここでは、自宅で尿採取に悪戦苦闘する飼い主さんたちから集めた採取方法だけまとめました。
システムトイレで採取する
色々な猫飼いさんに、猫の尿採取の方法を聞いてみると、システムトイレを使っている人はさほど苦労していないことがわかりました。
システムトイレとは、オシッコを吸収しない猫砂(チップ)をすのこの上に敷き、すのこの下にはトイレシートを敷くためのトレイがあるという二段式のトイレです。
尿はチップを通り抜け、すのこの下のシートが吸収するので、猫砂(チップ)の交換の頻度がグッと減るわけです。
尿検査をするときには、チップを新品に交換し、トレイのシートを外すと、トレイに落ちた尿をスポイトで吸い取れば採取は完了です。
採取した尿は、チップを通していることを病院に伝える必要はありますが、猫にも飼い主にも負担の少ない方法ですね。
システムトイレの機能
システムトイレは、尿を吸収しないチップ(砂)とすのこ、トイレシートの三段階にすることで機能します。
チップの形状も種類が増えているので、鉱物の細かい砂に慣れている猫に向いているものから、紙砂やヒノキ、おからチップに慣れている子に向いているものまであります。
これまで使っていた砂の形状に一番近いものを選ぶことで、抵抗なく使ってくれる可能性があります。
花王ニャンとも清潔トイレ
市販のシステムトイレでは、トップクラスの人気を誇るのが花王のニャンとも清潔トイレです。
本体、チップ、トイレシートがセットになっているものがあるので、始めやすいと思います。
チップが飛び散りにくいカバー付きですが、オープンタイプなので解放感はあります。
同じタイプのドームタイプはこちらです。
デオトイレ
ユニ・チャームから発売されているデオトイレも、ニャンとも清潔と並んで市販のシステムトイレではトップクラスの人気です。
本体、サンド、シートがセットになったスタートセットは割安です。
こちらのサイズは、成猫でも十分ですが、もっとゆったりしたトイレが好きな子もいるので、大き目サイズもあります。
入り口の形状とトイレを囲う壁が安心できるらしく、愛用者の評価も上々です。
システムトイレを使わない方法
今回、我が家の猫が尿検査をすることになったのは膀胱炎が疑われたためです。
そういう状態のときにいきなりシステムトイレに変えても、猫は警戒して使わない可能性が高いため通常のトイレで尿を採取する方法を獣医師から教わりました。
一つはトイレの砂の上にビニールシートかトイレシートを裏返しにして尿を溜めてスポイトで吸い取る方法。
もう一つはお玉のようなもので尿を採取する方法です。
どちらもうちでは無理でした。
ビニールシートは警戒しまくり、ほかのトイレに逃げました。
尿検査が必要な猫は、トイレの隅っこで、お尻を砂に近づけてするタイプなのでお玉を入れることもできませんでした。
一週間、色々と試行錯誤しましたが諦めて病院で尿を採取することになりました。
オス猫の場合はカテーテルを入れやすいのでスムーズにできましたが、メス猫は少し難しくなるらしいので、今後のことを考えると我が家のトイレもシステムトイレに移行しなければいけないなと考えています。