自分のテリトリーを守るために、様々なマーキング行動をする動物は少なくありません。
猫もマーキング行為をしますよね。
爪とぎは猫の代表的なマーキング行為です。
ストレス解消のためにすることもありますが、マーキングのためでもあります。
他にも、体や顔をこすりつけたり、オシッコをかけるスプレー行為もマーキングのためです。
室内飼育していると、一番困るのがスプレー行為ですよね。
何とか対策できないものか、考えてみました。
スプレーさせない方法
スプレー行為は、性別に関係なくします。
メス猫はあまりしないのでは?と思われていますが、そんなことはありません。
個体差はありますが、外で生きているメス猫はスプレーしますから、油断はできません。
スプレー行為を防ぐためには、早めの去勢避妊手術が一番効果があります。
まだ日本の獣医さんは生後6か月くらいを目安にしますが、欧米ではもっと早く避妊去勢手術します。
どうやらその方が猫にも負担は小さいみたいですね。
でもまあ、6か月を目安にすればスプレー行為を防ぐのには十分です。
ただし、同居猫がいると早い月齢でもする子もいます。
一度でもスプレーした猫は、避妊去勢した後も続く可能性もあるので、まだスプレーしていない段階で行った方が良いわけです。
ただし、今までスプレーしないまま成長した室内猫でも、突然はじめることがあります。
きっかけとして考えられるのは、
外の猫の存在
新しい同居猫の存在
このような、他の猫と一緒に暮らしていると、自分のテリトリーをアピールするために急にスプレーを始めることもあるのです。
保護された成猫
子猫の時に保護されてそのまま室内飼育になった場合は、できるだけ早く避妊去勢をすればかなり高い確率でスプレーは防げます。
しかし成猫になってから保護されて室内飼育になった場合は、避妊去勢では防ぎきることは難しいのです。
とくに家の中にほかの猫がいれば、スプレーは止められないでしょう。
対策としてできることをまとめてみます。
スプレーした場所はしっかり掃除する
スプレーが付着した布製品は洗濯する
スプレーした場所にペットシートを貼る
スプレーした場所に爪とぎを置く・貼る
他にも、猫が嫌がるニオイを含む製品を使って防ぐ方法もよく紹介されていますが、それでは他の場所にするだけで防げないケースもあります。
なぜスプレー行為をやめないのか、その根本が解消されない限り、防ぐことは難しいでしょう。
とにかくニオイが残っていると、そこに重ねてスプレーするので、掃除と洗濯を徹底します。
カーテンなどの布製品にかけられることが多いのであれば、簡単に取り外して洗える素材と形状に交換できるといいですね。
壁や家具などには、ペットシーツを貼っておくと掃除の手間が省けます。
爪とぎを置くことで、スプレーの代わりのマーキングに移行してくれる可能性もあるので、やってみる価値はあると思います。
フェリウェイで対策
スプレーをする理由として、同居猫との相性問題もあります。
また、家の外の猫の存在がストレスとなり、警戒心からスプレーする場合もあります。
フェリウェイは、猫のフェイシャルホルモンを含むリキッドです。
猫が顔をこすりつけるのは、フェイシャルホルモンをつけるためです。
それが安心できる場所、お気に入りのモノだからです。
フェリウェイを使うことで、猫がリラックスするようになり、スプレー行為を軽減させる可能性があります。
フェリウェイには、専用の拡散器を使うタイプと、リキッドのスプレーの2タイプがあります。
こちらは拡散器とリキッドがセットになっています。
決まった場所に使うのなら、スプレータイプが使いやすいでしょう。
フェリウェイのレビューを見てみると、完全にスプレー行為を防ぐことは無理だとわかります。
ただ、長く使い続けることで徐々に減ってきたという口コミも見かけるため、試してみる価値はあるのではないでしょうか。
まとめ
フェリウェイは、マーキング行為だけでなく、環境の変化などによってストレスを感じやすい猫にも効果があります。
引越しや部屋の模様替えなどで、飼い猫がストレスを抱える前に使ってみるのもいいと思います。
落ち着きがなく、夜鳴きが多い子にもイイのではないでしょうか。