うちにいる2匹の猫は、1匹は慢性鼻炎、もう1匹は涙目。
子猫の時に保護された子の里親になったので、ヘルペスなどのウイルスによる鼻炎や涙目はある程度は覚悟していました。
病院で処方された薬は、一時的には改善するけど、根本的には治らない。
できるだけ猫の負担にならない方法で、鼻炎や涙目を軽くしてあげたい。
それで色々試しているのですが、3ヵ月ほど続けてみて、少し改善されている兆しがあるので、なたまめ茶についてご紹介します。
なたまめ茶とは
なたまめ茶とは、昔から飲まれてきたなたまめを煎じて飲むお茶です。
なたまめは漢字で書くと「刀豆」とか「鉈豆」です。
その名の通り、刀のようなカタチの豆で、とても大きく成長します。
昔から漢方薬として使われてきて、とくに薩摩藩では栽培が盛んだったようです。
なたまめは、膿を排出する作用があると言われてきました。
そのため、歯槽膿漏や蓄膿症の人に飲まれてきたのです。
うちの猫の慢性鼻炎も悪化すれば副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)になってしまう恐れもあるので、なたまめ茶を飲ませてみようと思いつきました。
さらになたまめ茶は、腎臓にも良い作用があると言われています。
猫は腎臓の病気になりやすい動物です。
10歳以上の高齢猫はかなりの高い割合で腎臓病になるので、若い頃から腎臓に負担をかけないように気をつけないといけません。
そういう意味でもなたまめ茶は猫に飲ませてみたいと思ったのです。
免疫力を上げる作用や、コンカナバリンAというなたまめにしか含まれていない成分ががん細胞の増殖を抑える作用なども報告されています。
愛猫の健康のためにも、人間の健康のためにも、家族みんなでなたまめ茶を飲むことにしました。
食用として栽培されているなたまめには、白なたまめと赤なたまめがあります。
健康成分を多く含むのは赤なたまめなので、選ぶ時は赤なたまめ茶をおすすめします。
猫になたまめ茶を飲ませる方法
なたまめ茶を猫に飲ませる場合、水の容器に入れてそのまま飲んでくれるとは限りません。
警戒心の強い猫は、水の容器に変わったものを入れてしまうと、二度とその容器で水を飲まなくなる恐れもあります。
一番確実に飲ませる方法は、スポイトかシリンジで口に入れて飲ませることです。
1回に飲ませる量は5㏄程度です。
1日2回~3回飲ませるのなら、3㏄くらいでも良いでしょう。
なたまめ茶の成分をしっかり煮出すために、火にかけて沸騰してからも3分くらいは弱火のまま煎じておきます。
そして人肌程度に冷ましてから飲ませます。
ティータイムのおやつとして与える方法
うちの猫たちになたまめ茶を飲ませ始めた時は、スポイトを使っていました。
でも、2匹の猫のうち、鼻炎持ちの子がとても嫌がって激しく抵抗するため、飲ませ方を変えました。
なたまめ茶5㏄に大好きなちゅーるを混ぜて与えることにしたのです。
ちゅーる1本をそのまま混ぜると量が多くなるし、1日2回に分けるとおやつを過剰に与えることになるのが心配だったので、量を調節できるチューブタイプのちゅーるをなたまめ茶を飲ませるために購入しました。
ほんとはちゅーるが大好きなので、そのまま味わわせてあげたいのですが、健康のために、ここはグッとガマンします。
お留守番の後とか、爪切りの後などのご褒美の時だけ、ちゅーるをそのまま味わわせてあげる作戦にして、ティータイムを楽しみながらなたまめ茶を飲ませる方法に成功しています。
なたまめのサプリも合わせてみる
うちの猫たちがなたまめ茶を飲み始めて1ヶ月くらい経った時、今までくしゃみをすると派手に鼻水を飛ばしていた鼻炎持ちの子のくしゃみの回数が減ってきたことに気が付きました。
主人は仕事から帰宅して寝るまでの間に、猫のくしゃみを何日も聞かなくなったことに驚いていました。
1日の様子を見ていると、1度もくしゃみをしないわけじゃないのですが、回数はかなり減ってきたのはたしかでした。
ただ、1ヶ月続けていると、なたまめ茶にちゅーるを混ぜた味に飽きてきたのか、飲みたがらない日も出てきて、1日1回しか与えられない日も出てきました。
そこでなたまめのサプリをウェットフードに混ぜて与えてみることにしました。
こちらのなたまめのサプリは白なたまめを使っています。
細かい粉がカプセルに入っているので、カプセルから粉だけを取り出して、ウェットフードにふりかけて与えています。
1カプセルを2匹に分けて、2日で1カプセル分を使い切る程度の量しか混ぜないので、まったく気にする様子もなく食べてくれます。
3ヵ月飲ませてきた結果
3ヵ月間、ほぼ毎日なたまめ茶を飲ませたり、なたまめのサプリを与えてきた結果です。
鼻炎もちの猫に関しては、かなり改善されてきたと思います。
時々くしゃみをして鼻水を飛ばすことはありますが、以前のように鼻たれ状態が何日も続くことはほとんどなくなりました。
80%ほどは改善されたのではないかと思います。
涙目の猫に関しては、うるうると涙が出ることはなくなりました。
目やにがつくことが多くなりましたが、ジュクジュクした目やにではないので、涙目は60%は良くなったと感じています。
そして2匹に共通して言えるのは、オシッコの量が増えたことです。
これがなたまめによる腎臓の働きを助けている効果だとすれば、腎臓の病気にならないためにも、ずっと続けていこうと思っています。
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