スギ花粉の季節になると、隣近所から大きなくしゃみの音が聞こえてきます。
うちも花粉症一家なので、きっと大きなくしゃみが響いていることでしょう。
これはもう日本中で春の訪れを知らせとなりつつあります。
ですが、昨年から我が家は少し静かになったんです。
その理由は、鼻うがいをはじめたからなんです。
鼻うがいの効果とは
鼻うがいをすると、どんな効果があるのか解説します。
鼻をスッキリさせる
空気が乾燥している季節や、エアコンを一晩中つけて寝ていると、朝起きた時に鼻の中がカピカピに乾いてしまうことがあります。
そんな時は鼻をかんでもスッキリしません。
鼻の中の粘膜が乾いてしまうと、少しの刺激でも出血したりするので、鼻うがいをして粘膜を湿らせると、驚くほどスッキリします。
風邪などのウイルスの除去
風邪やインフルエンザなどのウイルスは、空気が乾燥していると活発になります。
雨が降るとインフルエンザの流行が少しおさまると言われるほど、ウイルスは湿度に弱い特徴があります。
風邪やインフルエンザにウイルスは、鼻の中や喉の粘膜に付着して体内に侵入します。
鼻の粘膜が乾いていれば感染しやすいので、鼻うがいをすると風邪やインフルエンザの感染予防効果があります。
それに、鼻うがいをしなければ鼻の奥の粘膜に付着したウイルスを洗い流すことはできません。
水を口に含んでガラガラするうがいよりも、鼻うがいの方がインフルエンザの予防効果が大きいと言われています。
花粉症やハウスダストなどのアレルギー対策
鼻うがいの効果をもっとも実感できるのが花粉症やハウスダストなどが原因で起こるアレルギー性鼻炎の症状の緩和です。
花粉症などのアレルギー性鼻炎は、粘膜に付着したスギ花粉などを有害な異物と察知してヒスタミンというアレルギー症状を引き起こす物質を放出することで起こります。
鼻うがいをして免疫機能が「異物の侵入」と勘違いする前に、洗い流してしまえば症状がひどくなる前に抑えられる可能性があるのです。
実際に我が家では、帰宅後に鼻うがいを習慣にしてからは、くしゃみの回数が激減しました。
蓄膿症(副鼻腔炎)の予防
蓄膿症とは、副鼻腔という鼻の横にある袋の中にウイルスなどの細菌が侵入して、そこで炎症を起こしてしまうことです。
副鼻腔の中に溜まるのは、膿の混ざった鼻汁で、嫌なにおいがします。
顔が痛くなったり、目の奥が痛くなったりして、実に不快な症状が続きます。
抗生物質を服用すれば治るのですが、風邪をひくたびに蓄膿症になってしまうような場合は、鼻うがいをして予防すると良いのです。
鼻うがいのやり方
鼻うがいのやり方には3つの方法があります。
全てに共通するのは、生理食塩水を使うことです。
ぬるま湯とか水で鼻うがいをするとツーンとした刺激を感じてしまいます。
生理食塩水で刺激を感じにくくしないと鼻うがいが苦手になってしまいます。
生理食塩水の作り方は、0.9%の濃度の塩水を作ればいいだけです。
一度沸騰させたお湯が人の肌と同じくらいの温度に冷まし、500㏄に対して4.5gの食塩を溶かせば完成です。
この食塩水を鼻に流し込めば良いのです。
ストローを使う方法や、洗面器に入れた食塩水を直接吸い込んで、片方の鼻から出す方法なら何も準備する必要もなく、すぐにできます。
ですが、吸い込むのはかなり慣れていないと難しく、喉の奥に入ってむせ込んでしまうこともあります。
初心者でも簡単に鼻うがいできる専用の器具があります。
私が気に入っているのはこのポンプタイプです。
生理食塩水が簡単に作れるセットなので、初心者におすすめです。
吸い込むのが怖い人でもこれならできますよ。
今では片方の鼻からではなく、口から出せるようになったので、喉の奥の洗浄もできるようになって風邪予防の効果も実感しています。
うちの旦那さんが気に入っているのはこちらのタイプです。
大容量でジャージャー洗えるので、一日中屋外で作業する人にはおすすめです。
軽く押すだけでなかなかの勢いで出てきます。勢いを調整しやすいのが気に入っている様子です。
鼻うがいに慣れると無音でもできますが、最初は顔を傾けて「あ~」とか「え~」とか声を出してうがいします。
その声に慣れることも同居人は必要かも。
洗面所やお風呂から「あ~~~~~」と声が響くのですから、「どうした?何かあった?」と何度か駆けつけてしまいました(;’∀’)
鼻うがいをする時の注意点
鼻うがいはあまりやり過ぎると鼻の粘膜を弱くしてしまうかも知れないので、帰宅した時やお風呂に入る時の1日1回を目安にします。
花粉症の時期とかは、3回くらいまでなら増やしても良いと思いますが、何度も続けて行わないようにします。
そして、鼻うがいをした直後は鼻の中に残った水分が気になるので、鼻をかみたくなりますが、強く鼻をかむと耳の方に入ってしまい中耳炎になる恐れがあります。
できるだけ鼻うがい直後は鼻をかまずに、少し時間を置いてからやさしく鼻をかみましょう。
※2021年追記
花粉症のシーズンと新型コロナの第3波は重なる恐れがあります。
鼻うがいは花粉症対策やウイルスの粘膜付着対策のために使う方も多いですが、やり過ぎは危険です。
粘膜を傷つけたり、荒れて炎症を起こすリスクがあるので、過剰使用にはくれぐれも注意してください。
まとめ
鼻うがいを花粉症の時期だけじゃなく、一年を通して続けると、ほんとに風邪をひく回数が少なくなりました。
風邪をひいたとしても軽く済むので、ガラガラする口のうがいよりも効果を感じています。
うがい、手洗いをしても風邪をひきやすい方は、鼻うがいを試してみてはいかがでしょう。
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